当帰芍薬散は顔や手足のむくみや冷えに効果がある漢方薬です。
それを夫婦で飲んでみたところ、正直言って、意外な結果になったのでレポートします。
当帰芍薬散についての確認
漢方薬は誰にでも適切な効果があるわけではなくて、対象となる体質があります。
詳しくは別の記事に書いていますのでそちらをご覧いただくとして、ここでは簡単に紹介します。
対象となる体質
体力虚弱で冷え症、貧血傾向で疲れやすい体質の人
対象となる症状
月経不順、月経痛、月経異常、めまい、立ちくらみ、足腰の冷え、むくみ
そもそもなぜ夫婦で飲んでみたのか
夫婦とも体質や症状が当帰芍薬散の対象にピッタリだったのかというとそうではありません。
ほとんどの人がそうだと思うのですが、漢方薬の説明を読んでみて、自分にぴったり一致する事って無いですよね?
私達夫婦と当帰芍薬散もそうです。
妻はむくみや冷えはあるけれど体力虚弱でも疲れやすくもありません。
私にいたっては、むくみはほとんど無く、28か29才の時になるまでむくみを感じたことがなかったので、浮腫みにくい体質と言えるはずです。でも、40を過ぎて疲れやすくなったと感じています。
でも、当帰芍薬散はむくみの漢方としてかなり有名です。
むくみがあるからという理由だけで飲んでみようと考える人もいるでしょう。
そこで、一見中途半端な相性の私たちが飲んでどうなるかを試してみようと思ったわけです。
クラシエの当帰芍薬散錠を飲んでみた妻の結果
クラシエの当帰芍薬散錠288錠入りを買って、2人で用法用量の通り、1日3回、1回4錠を食前に飲んでみました。
何らかの変化を期待した妻のむくみは、全く変化が無く、妻は3日で飲むのをやめてしまいました。
私が当帰芍薬散を飲んでみた結果
意外にも、私には飲み始めた翌日から変化がありました。
朝の目覚めが良くなり、体が軽くなったと感じたのです。
ところが、妻が飲むのをやめた3日目あたりから頭が痛くなりました。
当帰芍薬散のせいかどうかわからなかったのですが、思い当たることが他に無いので飲むのをやめると、翌日には痛みが治まります。
数日たつとまた寝起きがだるくて体が重く感じるようになったので、当帰芍薬散を飲んだらやはり朝起きやすく、体の動きも良いのです。しかしやはり頭が痛くなりました。
どうやら効きすぎのような感じがしたので、飲む量を減らして、1日2回、1回3錠にしたところ、頭痛も起こらず朝もよく起きられるといった具合で丁度よく効くようになったのです。
しかしながら、もともとあった夕方になると靴下の跡が軽くつく程度のむくみは、全く変化ありません。
漢方薬探しのヒント
漢方薬の選び方は本来とても複雑です。
だから、能書を読んでも自分にぴったりのものを見つけるのは難しいでしょう。
今回の私たちの体験からも分かるように、変化の全くない人もいますし、何らかの変化が起こる場合もあります。
1種類を試した効果が無かったら、自分には漢方が合わないんだと諦めるのではなく、別の漢方を試して自分に合うものを見つけてみましょう。
症状や体調に変化があった場合、量を調節することも必要になるかもしれません。
適切に効果を得られる量を見つけるにも時間がかかるかもしれませんが、じっくりゆっくり取り組むことをお勧めします。
効果が無いからと言って、記された量より多く飲むことはお勧めしません。
効果があるけれども不十分で、もっと効果を出したいという場合には、定められた量でしばらく続けてみることです。
短期間で結果を出す薬ではなく、じっくりと体質を変えていくための薬でもあるのですから。
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