痩せる漢方?防風通聖散の本来の効果と副作用!脱むくブログ

痩せる漢方?防風通聖散の本来の効果と副作用!脱むくブログ

防風通聖散はダイエット効果のある漢方として有名になりましたが、最初から痩せ薬として処方されていたわけではありません。

防風通聖散とは本来どんな漢方なのか、脂肪を落として痩せる効果があるというのは本当なのか、どんな人に合っていて、どんな人には合いにくくて、どんな副作用があるのか、きちんと知って上手に使いこなしましょう!

防風通聖散は第二類医薬品の漢方薬

防風通聖散は、ナイシトールやビスラットゴールドといったカタカナの商品名が付いていることが多いため、サプリなのかな?と思っている人もいるようです。

実際には第二類医薬品という、まぎれもない薬の1つです。

厚生労働省により「下記に掲げる漢方処方に基づく医薬品及びこれを有効成分として含有する製剤」として定められている第二類医薬品の漢方薬291種類のうちの1つです。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/pdf/dainirui.pdf

 

平安時代からある⁉防風通聖散ってどんな薬?

防風通聖散は、日本の平安時代後期頃、中国で劉完素という人による処方です。

中国は金の時代、劉完素は当時の医学の慣習に異議を唱えた改革的な人物で、古典を研究してあらたな道を示し「黄帝内経素問宣明論方」(1172年)を著しました。

防風通聖散は、この宣明論の出典です。

850年近くも前に作られた薬が、現代で肥満解消の薬として有名になったことには本当に驚かされますよね。

 

防風通聖散の本来の効果は?

古くからある防風通聖散ですが、最初からダイエットの薬というわけではなかったようです。初めに記されてから現代までの間に、防風通聖散はどのように用いられてきたのでしょうか。

効果効能についてみてみましょう。

名前の意味から分かる効果

防風通聖の効果を、その名前からひも解いてみると、「防風」と「通聖」で意味を分けて考える事ができます。

防風とは、表の風邪(「かぜ」ではなく「ふうじゃ」と読みます)を除くことで、通聖とは裏の熱を清解、瀉下するという2つの作用の組み合わせです。

言い換えると

1:体表の風邪を汗によって発散する。

2:体の内に入った熱を通便によって瀉下する。

3:体の内に入った熱を排尿によって利湿する。

ということで、つまりは「体の表面の熱を発散させて、中の熱は排出しましょう」ということです。

これらの作用が効果のある、様々な症状に適用されてきました。

江戸時代の漢方医、浅井貞庵(1770~1829年)という人は、方彙口訣という本で「その妙用はいい尽くせぬほどの良薬」と評価するほど様々な症状に効果があると言っています。

 

生薬の構成

防風通聖散は、18種類もの生薬で構成されていて、これは厚生労働省が定める「漢方処方に基づく医薬品及びこれを有効成分として含有する製剤」の中で一番多い処方です。

18種類の生薬のほとんどが冷やす作用のものです。

高血圧やのぼせなどの症状のあるような、卒中体質と呼ばれる人が適応となるのはそのためです。

逆に、体を冷やす作用が強いので、肥満体質であったとしても、冷え性の人には不向きと言えます。

 

どのような症状に使われていたの?

新陳代謝が悪くなり、本来なら排出されるべきものが毒となって滞積してしまったものの排出や、それらの毒を溜めやすい体質の改善です。

そのような体質の症状の人に発症する様々な症状に使われていたということになります。

 

防風通聖散に痩せる効果はある?

結論から言うと、あるといって良いようです。

「痩せる効果は期待できるが、条件がある」

と言った方が正確でしょう。

痩せる効果に関する研究報告と、本来の効果から考えられる条件について解説していきましょう。

防風通聖散のダイエット効果に関する研究

耐糖能異常(糖尿病予備軍とよばれたりする)がある肥満女性81人に、食餌療法と運動療法を実施した後、41人の防風通聖散7.5g/日群と40人のプラセボ群の2群に分けて24週間での体重、内臓脂肪の変化を比較した研究があります。

そこでは、防風通聖散を服用した群で体重、内臓脂肪共に優位な低下を示したことと、耐糖能異常についても改善が見られたと報告されています。

(HIOKI C他:Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology 31:614-619,2004)

 

本来の処方から考えるダイエット効果が期待できる人の条件とは?

本来の効果で説明したとおり、体内に熱がこもっている状態の改善を行うとあって、これは汗を出したり便秘を改善したりする効果のことを指します。

つまり、肥満傾向にある人の中でも、便秘や水分代謝が悪い人に対して効果を得られる可能性が高いでしょう。

そのことは、各社の製品の注意書きに共通して説明されていることからも分かります。

 

各社製品に書いてある効能は?

防風通聖散は第2類医薬品ですので、効能については各社同じ表現が使われています。

効能
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症

この効能を見て分かるのは、後半が症状で、前半が適応となる体質を示しています。

適応の体質には肥満傾向にあることが記されていて、症状には代謝が悪いことによって起こりそうなものが並んでいます。

肥満傾向にあって、かつ代謝が悪い人の、代謝を改善することによってダイエット効果が得られるという風に考えると、防風通聖散の痩せる漢方としての効果について、どういう人に向いているかが分かってきますね。

 

副作用をきちんと把握しよう

漢方薬は副作用が無いと思っている人もいますが、そばや小麦、卵などでもアレルギーがあるように、天然の成分でできている漢方薬にも副作用はあります。

とはいえ、漢方薬は何百年も飲み続けられているので、含まれる生薬によって起こり得る副作用が想定可能です。

下痢

はげしい腹痛を伴う下痢は、副作用と言えるでしょう。

発疹や痒み

薬による発疹が、ケイヒ、トウキ、オウゴンを含む漢方薬で注意が必要とされていて、防風通聖散は3つとも含んでいます。

蕁麻疹や湿疹など発疹のタイプはさまざまで、軽症では服用中止で改善しますが、中等度以上では医師に相談しましょう。

参考
・日本皮膚科学会 皮膚科Q &A
・薬剤師のための漢方薬の副作用

肝機能障害

黄芩(おうごん)を含む漢方薬では、肝機能障害を起こすことがあるので注意が必要です。

発熱、かゆみ、発疹、黄疸、全身のだるさ、食欲不振などが、肝機能の障害によってみられるものです。

肝機能障害が出現するまでの期間は、服用開始から数か月の過程で徐々に出てくることが多いですが、服用開始から数日で現れることもあります。

効果が感じられる場合には、長期間服用する人も多くいらっしゃいます。

その際は定期的な肝機能の検査をすると良いでしょう。

間質性肺炎

黄芩(おうごん)を含む漢方薬では、間質性肺炎を起こすことがあるので注意が必要です。

間質性肺炎の初期の3主徴は「空咳(痰の無いせき)」「発熱」「労作時の息切れ」です。この3つの症状があらわれた場合には医師に相談しましょう。

 

防風通聖散でオナラが臭い?なぜ

便秘がちな人の便秘が解消され始めると、おならが臭くなることはよくあることです。

防風通聖散を飲んだ副作用と考えるよりは、症状改善の途中で現れる一過性のものだと考えておいて良いのではないでしょうか。

服用を開始して、便秘が解消されてしばらくたつにもかかわらず、オナラが臭いようなら、一度服用をやめてみて、関係があるのか調べてみると良いでしょう。

注意するべき飲み合わせ

防風通聖散は多くの生薬が含まれていますから、飲み合わせの悪いものがあるかもしれません。 

漢方との飲み合わせ

禁忌となるものはありませんが、成分が重複することによる摂りすぎに注意するべき漢方として

芍薬甘草湯
麻黄湯
麻黄附子細辛湯
炙甘草湯
大黄甘草湯

があります。

サプリとの飲み合わせ

飲み合わせに注意するべきサプリというのは特にありませんが、下剤のような作用のあるものの場合は一緒に服用することは避けましょう。

また、最近は商品名からはサプリと勘違いをしそうな漢方など薬があります。
常用しているサプリで成分を把握していないものがある場合は、きちんと確認をしておきましょう。

薬との飲み合わせ

服用が禁忌となる飲み合わせはありませんが、注意するべき飲み合わせの薬があります。

下剤との飲み合わせには効果が強く出過ぎてしまう可能性があるので注意しましょう。

副作用となる症状を基礎疾患として持っていて、それらを治療中の場合には飲み合わせに注意するべき薬である可能性があります。

服用している薬がある場合には担当の医師や薬剤師に相談ましょう。

ピルとの飲み合わせ

排卵抑制剤のいわゆる低用量ピルと防風通聖散の飲み合わせについては、特に注意は促されていません。

しかしながら、念のため、処方を受けている担当医に相談してみて下さい。

 

選び方とおすすめの防風通聖散は?

防風通聖散はいくつかのメーカーが作っていて、どれを買えばいいのか迷いがちです。

漢方を選ぶとき参考にしてほしいポイントと、おススメの防風通聖散について紹介します。

 「満量処方=良いもの」は間違い

漢方薬は、同じ漢方でも成分の含有量が色々あります。

定められた成分量が最大限含まれているものを、「満量処方」と言います。
満量処方と聞くと、何か良いような気がしますよね?

しかし、量が多いからと言って必ずしも良いとは限りません。

本来漢方は、同じ生薬の組み合わせでも量を変化させて処方されます。量が適切だと効果がありますが、多すぎては副作用の原因になってしまう可能性があります。

だから、始めて飲む漢方は、満量処方よりも、2/3や半分の処方から始めることをお勧めします。

とくに防風通聖散は効きすぎると強い腹痛や激しい下痢を起こしかねません。

 おすすめの防風通聖散

私がおススメするのは、漢方生薬研究所の【漢生爽楽 防風通聖散】です。

1日2回の服用で良いことと、2/3処方で緩やかな効き目で始められるところがおススメの理由です。

まとめ

防風通聖散は、確かにダイエット効果を期待できるようです。

本来の効果は、防風通聖散が体質に合っているかどうかを検討するのに大いに役立ちそうですね。

体質に適した漢方を見つけて、ダイエットに有効活用してください。

 

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