妊娠中のむくみをお茶で解消!イチオシ茶と要注意茶とおススメ茶

私の妻も妊娠中はむくみに悩み、色々なお茶を試しました。
むくみに悩んだ妊娠中 妊娠中は、羊水や赤ちゃんを栄養するための血液の増加など、体に蓄えられる水分の量が増えます。
妊娠中にむくみやすいのは、女性ホルモンの影響で仕方のないことですが、だからと言って余計なむくみを放置はできません。
妻は2度の妊娠時、足のむくみを泣くほど痛がっていたので、私が毎晩マッサージを行いました。だから、妊娠中のむくみがとってもしんどいことは、目の当たりにして知っています。

その時に取り入れたむくみ対策の経験をふまえて、むくみ解消に良いお茶についてと、水分の摂り方について記事にしたいと思います。

妊婦さんのむくみに良いお茶の良い条件

悪い影響がなく、安心して飲めるお茶

妊娠中のむくみ解消に良いお茶の条件として、何よりも必要なのは、安心して飲めることでしょう。

ここで言う安心とは【赤ちゃんの健康に影響がなく安心】と【妊娠の継続に影響がなく安心】の2つですよね。

妊婦さんのむくみに良いお茶の良い条件は?

赤ちゃんへの影響が心配されているお茶の成分としてよく挙げられるのは、カフェインです。

カフェインは胎盤を通過して赤ちゃんに届いてしまうので、お子さんへの影響が心配されますから、カフェインが含まれていないお茶の方が安心して飲めますよね。

※とはいえ全く摂ってはいけないわけではありません。煎茶100mlに含まれるカフェインは20㎎ですが、WHOが注意を促しているのは1日300㎎を超える人についてです。私の妻も、普段より量を減らして、朝食後か夕食後には飲んでいました。

 

妊娠の継続に影響が心配されるお茶は、ハーブティーの中に多く見られます。

絶対に避けた方が良いハーブの他、安全性が確認できていないので避けておいた方が良いハーブまで含めると結構多いです。

長くなるのでここで具体的な名前は出しませんが、妊娠中や授乳中は、安易にハーブティーを飲まないようにしましょう。

 

詳しくはむくみに良いハーブティーをまとめた記事がありますのでそちらをご覧ください。

利尿作用でむくみ解消!デトックス効果のあるハーブティー11選
利尿作用のあるハーブティーは、尿量を増やし、水分と一緒に毒素や老廃物を排出するデトックス効果もあります。むくみ解消に良いハーブ11種と専門店のブレンドも紹介します。

良い影響のあるお茶

むくみを解消してくれて、さらに赤ちゃんの健康と妊娠の継続に良い影響があるお茶があったらとても良い条件ですよね。

妊娠中のむくみ解消にイチ推しは杜仲茶

妊婦さんのむくみ解消に一番のオススメは杜仲茶です。

きちんとした理由はありますが、個人的な思い入れによる補正も入っているかもしれません。

杜仲という植物は、木の皮は漢方薬の材料として使われて、お茶には葉が使用されます。

お茶で妊娠中のむくみ解消!イチオシ茶と要注意茶

漢方としての杜仲には流産を防止する作用があります。

私の妻は2度流産した経験があって、杜仲を一時期飲んでいたことがあるんです。

その後に授かったこともあって、杜仲には良い印象があります。

とはいえ、杜仲茶の方には流産防止の作用はありません。妊婦さんのむくみの解消のためのお茶としておおすすめするのには別の理由があります。

杜仲茶独特のむくみ解消に効果のある成分

杜仲茶の利尿作用は【ゲニポシド酸】によるもので、ゲニポシド酸が心房性ナトリウム利尿ペプチドの分泌を促すことによる作用です。
http://id.nii.ac.jp/1145/00064653/

途中の葉

お茶のむくみ解消に良い成分というと、カフェインやカリウムですので、杜仲茶は他のお茶とは別の利尿作用が働いているんですね。

心房性ナトリウム利尿ペプチドとは

杜仲茶を飲むことで分泌が増える心房性ナトリウム利尿ペプチドは、簡単に言うとホルモンの一種で、主に心臓で作られて蓄えられています。

現在は利尿剤の成分としても利用されているので、利尿作用はとても高いと言えます。

さらに、血圧を下げる作用や血管の機能を改善する作用もあるということなので、妊娠中には嬉しい効果がたくさんあります。

杜仲茶の選び方

杜仲茶を購入する際に気になるのは、国産かどうか、無農薬かどうかといったことです。

杜仲茶は、日本の大手製薬会社も販売していますので、ドラッグストアなどでも気軽に買う事ができます。

ただ、残念なことに多くが中国産の杜仲の葉を材料にしているんです。

普段ならそれでも良いですが、妊娠中や授乳中は国産の商品の方が安心ですよね。

無農薬かどうかですが、杜仲は基本無農薬なのだそうです。

というのも、上の画像のように、葉を切ると粘りのある樹脂が出ます。これは木の幹を切っても出るのですが、虫が葉をかじるとこの樹脂が絡まって動けなくなるため、虫が寄り付かないからです。

 

妊婦さんのむくみ解消におすすめのお茶

コーン茶、とうもろこしひげ茶

利尿作用のあるトウモロコシの実を乾燥させたものと、とうもろこしのひげを乾燥させたもの、それぞれ煎じて、お茶として飲みます。

コーン茶ととうもろこしひげ茶
利尿作用としてはひげ茶の方が高いのですが、とうもろこしのこうばしい香りと甘みをより強く味わえるのは実を乾燥させたコーン茶の方です。

利尿作用優先で考えればひげ茶となるのでしょうが、せっかく飲むならリラックスして楽しみたいので、味の好みで選んでよいと思います。

わが家ではひげ茶の方を、よく淹れて飲んでいました。

たんぽぽ茶、タンポポ珈琲

妊婦さんのむくみ解消に良く名前が挙がるたんぽぽ茶とタンポポ珈琲ですが、原材料は同じです。

焙煎などの加工の違いで味に違いを出しています。

たんぽぽ茶(コーヒーも同じ)は、利尿作用の他、鉄分やビタミン、ミネラルを含み、ホルモンバランスを整える作用もあると言われていますから、妊婦さんにうってつけのお茶だと言えます。

私の妻も買って飲んでいましたが、残念ながら私には味が合わず。。。お茶なので味の好みの合う合わないは仕方がないですからね。

まぁ私の好みはどうでも良いのですけど。

たんぽぽ茶は、産後の授乳期にお乳の出が良くなる飲み物としても有名です。

黒糖ジンジャーティー

冷えやすい女性に人気の生姜と、ほんのり甘く、ミネラル豊富な黒糖を合わせたお茶です。

だから、ティーと言っても、カフェインを含むお茶は含んでいないので、妊娠中にもおすすめです。

黒糖は、漢方の作用として体を温め、結構の改善や水分代謝を活発にします。

体内の巡りを促すため、むくみ解消に効果的です。

生姜も同様に、漢方の作用として胃腸を温めて冷えを改善し、さらに辛み成分のジンゲロンとショウガオールが血行を促進します。

黒糖ジンジャーティーは通常は結構高いのですが、お買い得なこちらの黒糖姜母茶は、ちょっと辛いくらいに生姜をたっぷり含んでいるのにお買い得です。

香港製なので漢字が日本語と少し違いますが「姜母」は「しょうが」のことです。

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ナツメ黒糖ジンジャーティー

葉酸や鉄分など、妊婦さんに嬉しい成分を多く含んだナツメが入った黒糖ジンジャーティーです。

大棗(たいそう)という生薬として、多くの漢方薬にも使われるナツメは、楊貴妃も好んで食べたとか。

生薬としてのナツメには、滋養強壮、利尿、胃腸の調子を整える作用があり、中国では「1日7個のナツメで老い知らず」とか「1日3個のナツメで年を取らない」と言われるそうです。

ナツメに含まれる栄養素は、葉酸、鉄分の他、カルシウムやカリウム、マグネシウム、ナイアシン、サポニンなども多くあります。

ナツメ黒糖ジンジャーティー(紅棗薑茶)は香港の老舗漢方薬ブランドの製品です。

「紅棗」は「乾燥ナツメ」のことで「薑」は「しょうが」のことです。

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妊娠中はポリフェノールのとりすぎに要注意!

妊娠中のむくみ解消のお茶に人気のルイボスティーですが、最近少し状況が変わってきました。

妊娠28週以降にポリフェノールを多く摂取すると、動脈管という心臓の管が早期に閉塞してしまう可能性があると報告されるようになったのです。

水分ではなく、楽しみとして飲もう

普段から水分をお茶やコーヒーで摂っていた人にとってはちょっと辛いかもしれませんが、水分は水で摂るのが一番です。

こういうニュースが出ると、一気に不安になってしまうかもしれませんが、息抜きに1,2杯のルイボスティーを飲むくらいなら心配はいらないでしょう。

なぜルイボスティーが注目されたの?

ポリフェノールの問題なのに、ルイボスティーが注目されるようになってしまったのにはきっかけがあります。

ある妊婦さんが、ルイボスティーなら安全安心だと思い込んで、毎日大量に、何リットルも飲んでいました。
その妊婦さんの赤ちゃんに、動脈管が早期に閉塞してしまう傾向がみられたけれど、ルイボスティーを飲むのを止めたところ、改善したことから、ルイボスティーが原因であるかのように注目されてしまいました。

現在のところ「関連があると思われる」という段階です。

ルイボスティーについては、別の記事で詳しく書いているので、そちらも読んでみて下さい。
おススメのルイボスティーについても紹介しています。

妊娠中はお茶飲めない?ベルタルイボスティーが妊婦に人気の理由
妊娠中は、カフェインを避けるためにお茶が飲めないと思っていませんか?妊娠中でも安心して飲めるお茶として人気なのがベルタルイボスティーです。他のルイボスティーと何が違うのか、なぜ人気なのか、いくらなのか、気になるポイントを調べてまとめました。

目に良い果物も要注意

ポイフェノールは、プルーンやブルーベリー、アサイーなどにも多く含まれています。

その他、ココアやチョコレートなど、様々な食品に含まれています。

どれだけ摂ると問題なのかははっきりしていませんが、沢山の食品に含まれているポリフェノールを避けることは出来ません。

リスクを避ける上でも、特定の食品を集中して飲んだり食べたりするのではなく、色々なものをまんべんなくいただくことが大事なのではないでしょうか。

まとめ・妊娠中の水分の摂り方

妊娠中のむくみを解消するためにお茶を飲むことはとても有効だと感じています。しかし、ルイボスティーの例もあるように、むくみを解消したいからと言って、普段の水分をすべて利尿作用のあるお茶にすることはやめた方が良いでしょう。

水分は水で摂りましょう
妻の妊娠中、むくみのひどい時期には毎日足をさすっていた私の意見としては、妊娠という特殊なホルモン状態でのむくみは、お茶だけで全て取りきることは出来ません。

鍼灸師の私が教える妊娠中の足のむくみのマッサージの仕方はこちら

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水分は水で摂るのが一番です。炭酸水がお好きな方はそれも良いでしょう。そして、食後や一息つく際にお茶を飲み、そのお茶を利尿作用のあるお茶にしてむくみ解消に役立てるという使い方が自然で良い方法だと実感しています。

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