ヒハツ由来のピペリンって何?冷え・むくみ・血圧に良いってすごい

ヒハツ由来のピペリンって何?冷え・むくみ・血圧に良いってすごい

「むくみに良いサプリ」「冷えに良いサプリ」「正常な血圧維持に良いサプリ」これ3つとも違うサプリですが、3つともヒハツという果実由来の『ピペリン』という成分のサプリメントなんです。

このヒハツ由来ピペリン類の、末梢血流を改善するという機能が、むくみ、冷え、正常な血圧維持に良い働きをしてくれます。

ヒハツって何?

ヒハツという名前を聞いたことが無い人も多いとは思いますが、普通にスーパーなどでも売っています。

置いてあるのはスパイスコーナー。

コショウとシナモンを合わせたような香りのヒハツ

なぜならヒハツは、コショウ科コショウ属に属するコショウの仲間だからです。

このヒハツの果実の風味はコショウと似ていて、同じように料理に使われます。

辛さはホワイトペッパーよりやや軽めで、香りはホワイトペッパーに似ているけれど、より爽やかで、シナモンを合わせたような感じです。

沖縄ではヒハツと同じコショウ属の「ヒハツモドキ」という植物が栽培されていて、同じような香りと同様の効果があるとされているため、ヒハツという商品の材料がヒハツモドキということもあるようです。

ヒハツ由来成分のピペリンって何?

黒コショウの辛みの元になっている成分。

抗がん作用、抗酸化作用、止瀉作用があることが報告されています。

ピペリンは黒コショウにも含まれる

ピペリンを主成分とする健康食品の中には、原料をヒハツではなく、黒コショウにしている商品もあります。

ピペリンの作用を詳しく解説

血圧に関する作用

血圧調節の仕組みに、レニン・アンジオテンシン系というのがあって、レニン・アンジオテンシン・アルドステロンの働きで血管を収縮させて血圧を上げる働きをします。

大正製薬によると、ピペリンが、レニン・アンジオテンシン・アルドステロンのうち、アンジオテンシンの活性を阻害することで、血圧の上昇を抑える事ができるとしています。

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血流に関する作用

ピペリンによって、血管内皮細胞が一酸化窒素の産生を促進させることによって血管を弛緩させることが分かっています。

Piperine の血圧低下作用における一酸化窒素の関与
背景Piperine 90μg を含有するヒハツ抽出物を配合した食品は,正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者を対象とした12 週間継続摂取試験において,摂取1週間後という早期から十分な血圧低下作用を示すことが報告されている。Piperine が血管を弛緩させることにより血圧低下作用を示すことが示唆されているが,その作用機序...

こちらも血圧に関係しますが、血管が弛緩すると血流も上昇します。

血流が増えると冷えも抑えられると期待できます。

そして、血流が良くなれば、皮下に余分な水分が溜まることもなくなり、むくみの解消が期待できるというわけです。

こんな人はヒハツを摂ろう!

ピペリンの作用を考えると、ヒハツを摂った方が良い人が分かります。

  • 手足が冷えやすい人
  • 冷えがあってむくみやすい人
  • 血圧がやや高めで気になっている人

こんな人たちは積極的に摂って、試してみることをお勧めします。

サプリ以外の摂取法は?

スーパーで買う事ができる香辛料です。

スパイスとして多めに取り入れると良いでしょう。

ホットミルクに入れたり、紅茶に入れて飲んだりする方法もあります。

どうしても辛さがあるので、辛いのが苦手な方はサプリの方が良いかもしれませんね。

知っておくべき注意点

ピペリンには、一緒に摂取した医薬品などの作用を強めることが報告されているそうです。

理由は、ピペリンの働きによって、薬物を代謝してくれるシトクロムP450という酵素の働きを阻害するからです。

飲んだ薬は、どんなに有効な薬だったとしても体はそれを解毒しようとします。

薬の量は、解毒されることを前提に決められていますが、解毒されずに体に残るとすると、多くの薬を摂ったことと同じ状態になってしまいます。

食事に含まれるコショウなどの量でそうなる心配はありませんが、成分が濃縮された健康食品では、その可能性もあるので注意をしましょう。

参考文献:黒コショウを含有したいわゆる健康食品におけるピペリン含有量について

https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/eiseikenkyuu/shuppanbutsu/nenpou/documents/59tanpou2.pdf

 

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